【なんか気になる研究所】 32 機能性ウエアが売れないのは、「本当に涼しいのか分からない」からでは?

ミズノが発表した「暑さ対策に関する意識調査」を見て、気になる数字があった。

暑さ対策でウエアが重要だと考える人は86.3%。一方、実際に機能性ウエアを購入した経験がある人は32.3%しかいないという。

この大きな差を見て、私は「まあ、そうだよな」と思った。

自分も同じだからだ。

暑い夏に着る服は重要だと思う。吸汗速乾、接触冷感、遮熱。服屋に行けば、いろいろな機能を持った服が並んでいる。

でも、いつも思う。

「で、これを着ると、本当に涼しいの?」

例えば、「体感温度が5℃下がります」と言われたとする。

確かにすごそうだ。でも、私には5℃分の涼しさが想像できない。

「かなり快適になる」のか、「少しマシになる」程度なのか。その数字を自分の身体感覚に変換できないのだ。

スマホなら、高いモデルほどカメラ性能や処理速度が上がるなど、価格と性能の関係が比較的分かりやすい。

でも、服は違う。

3,000円のTシャツと8,000円の機能性ウエアがあったとして、5,000円多く払うことで、自分がどれだけ涼しくなるのかが分からない。

だから、買う前に納得できない。

では、どうすれば私は買いたくなるのだろう。

考えてみると、答えは単純だった。

実際に着て、本当に涼しいと体感してから買いたい。

ただ、冷房の効いた店内で試着しても意味がない。本当に知りたいのは、真夏の通勤で着たとき、炎天下を歩いたとき、汗をかいたときにどれだけ楽になるかだ。

そう考えると、機能性ウエアこそ、レンタルやサブスクのように、実生活で数日間試せる仕組みがあっても面白いと思う。

実際に暑い日に着てみて、

「あ、これは確かに違う」

と感じたら買う。

機能性ウエアに必要なのは、性能を説明する言葉を増やすことではなく、買う前に、その性能を自分の身体で納得できる体験なのかもしれない。

服を売る前に、まず「涼しさ」を体験させてほしい。

そうすれば、86.3%と32.3%の間にある大きな差も、少しは縮まるのではないだろうか。

参考情報

PR TIMES: 暑さ対策に関する意識調査発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000686.000009202.html

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