吉野家ホールディングスが、アメリカでラーメン店を展開する会社を買収するという記事を見た。
最初に思ったのは、
「吉野家って、ラーメン事業もやっていたの?」
だった。
私の中では、吉野家といえば牛丼である。牛丼一筋でやっているようなイメージすらあったので、ラーメンを第3の柱として育てようとしていること自体が意外だった。
そして、もう一つ思った。
多角化って、大丈夫なのだろうか。
私は昔から、多角化にあまり良いイメージを持っていない。例えば、カネボウは多角化に失敗した企業の例として挙げられることがある。
もっと身近なところでは、受験勉強もそうだ。
いろいろな参考書に手を出すと、結局どれも中途半端になって身につかない。あれもこれもと手を広げれば、一つに使える時間やお金は減ってしまう。
だから「選択と集中」という考え方には、納得感があった。
でも、吉野家のラーメン事業について考えていると、少し考えが変わってきた。
もし自分が吉野家の経営者だったら、牛丼だけに依存するのは怖い。やはり第2、第3の柱は作りたいと思う。
では、なぜラーメンなのか。
そこで、そもそも吉野家の強みとは何だろうと考えてみた。
私は羽田空港に行くと、吉野家を選択肢に入れることがある。空港の中では比較的安く食べられるし、早く提供される。そして何より、「吉野家なら牛丼が食べられる」と知っている。
つまり吉野家の強みは、牛丼そのものだけではなく、比較的手頃な価格で、おいしい食事を早く安定して提供する力なのかもしれない。
もし、その強みをラーメン事業にも生かせるなら、それは単に「あれもこれもと手を出す多角化」とは少し違って見える。
問題は、多角化することではないのかもしれない。自分たちの強みが何かも分からないまま、場当たり的に手を広げることが問題なのではないか。
一本の軸を持ち、その強みを別の場所でも生かす。
そう考えると、吉野家がラーメンを第3の柱として育てようとしていることも、最初に感じたほど意外な話ではないのかもしれない。
とはいえ、やっぱり気になる。
なぜ、数ある食べ物の中でラーメンだったのか。
今回の記事を読んで、今度はそこをもう少し知りたくなった。
参考情報
日本経済新聞_2026/07/10:吉野家HD、米ラーメン店のキズキインターナショナルを買収

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