AIを使って、脳の中にあるイメージを取り出す研究が進んでいるらしい。
今回の記事で紹介されていた研究では、人が音楽を聴いているときの脳活動をAIで解析し、そこから感じているイメージに近い楽曲を生成している。
もちろん、頭の中の音楽をそのままコピーできるわけではない。
元が女性ボーカルのポップミュージックなら、生成された曲も女性ボーカルのポップな曲になる、といった具合だ。メロディーは違っても、曲の雰囲気のような抽象的な部分を取り出せるという。
これだけでも、かなりSFっぽい。
そして、この研究を読んで最初に感じたのは、
「面白いけど、ちょっと怖いな」
だった。
頭の中というのは、ある意味では最後に残された自分だけの場所だと思っている。
人間はいろいろなことを考える。
しかも、頭に浮かぶことをすべて自分でコントロールできるわけではない。
誰かに伝えたい考えもあれば、一瞬だけ浮かんで消えていく考えもある。
もし将来、そうしたものまで読み取れるようになったらどうなるのだろう。
もちろん今回の研究は、そんな「思考を自由に読み取る」段階ではない。
それでも、この技術がこの先どこまで進むのかは気になる。
一方で、逆の意味ではものすごく魅力的でもある。
今は頭の中にあるものを外へ出そうとすると、言葉や文章、絵などに一度変換しなければならない。
これが意外と難しい。
「頭の中にはあるのに、うまく表現できない」
ということはよくある。
もし、自分が外に出したいイメージだけをAIが読み取り、文章や画像、音楽にしてくれるなら、表現することのハードルは一気に下がるかもしれない。
ただ、そこでまた疑問が出てくる。
AIが脳活動から何かを生成して、
「これがあなたの考えていたものです」
と言ってきたとき、本当にそれは自分の考えなのだろうか。
自分が見て「なんか違う」と感じたら、AIが間違っているのか。それとも、自分でも自分の頭の中を正確に理解できていなかったのか。
脳の中を見られる未来。
怖い。でも、面白い。
この研究がどこまで進んでいくのか、かなり気になるところである。

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