最近、「AI」とタイトルに付いた本はできるだけ読むようにしている。
AIはこれから仕事でも日常でも当たり前の存在になると考えているからだ。その中で、「使い方」を知るだけではなく、「どう考えればAIをもっと活用できるのか」を学びたいと思い、この本を手に取った。
本書で最初に面白いと感じたのは、目次の構成である。
一般的なAI本であれば、「プロンプトの作り方」や「文章生成」といったテーマごとに章が分かれていることが多い。しかし本書はそうではない。
例えば、
「AIの回答をそのまま使って、薄っぺらいと言われた」
というように、実際に困りそうな悩みから始まる。
「これ、自分にもあるな」と思わせる入り方なので、自然と続きを読む気になった。
さらに特徴的なのが、本書は一つの悩みに対して、
「超具体化」「超抽象化」「超構造化」
という三つのステップで解説している点である。
まずは、その悩みを解決するための具体的な方法が示される。
その後、「専門家ならこの問題をどう見るのか」という視点が紹介され、最後に、それを他の場面でも使えるような「型」として整理していく構成になっている。
特に印象に残ったのが「超抽象化」である。
最初は、「抽象化」という言葉から、問題が起きる原因や仕組みを説明する章なのだと思っていた。
しかし実際には少し違った。
本書が伝えようとしているのは、原因の説明というよりも、「専門家はどこに着目して考えているのか」という視点であるように感じた。
最初はこの「抽象化」という言葉に少し違和感を覚えた。しかし読み進めるうちに、これは「問題を説明するための抽象化」ではなく、「物事を見る視点を一段引き上げるための抽象化」なのだと考えると、腑に落ちた。
単なるプロンプト集ではなく、「行動」「視点」「型」という三段階でAIとの向き合い方を整理してくれる点は、この本ならではの特徴ではないだろうか。
「『AIの使い方』だけででなく、『AIとの向き合い方』を学びたい人には、一度手に取ってみる価値がある一冊だと思う。」

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