応用情報技術者試験過去問を解いてみた R6年度 春期 問18


はじめに

今回も、応用情報技術者試験の過去問を解いていきます。

今回は「タスクの多重度(並列処理)」と「処理時間」に関する問題です。
実務にも直結する重要なテーマなので、しっかり理解していきましょう。


問題

複数のクライアントから接続されるサーバがある。
このサーバのタスクの多重度が2以下の場合、タスク処理時間は常に4秒である。

このサーバに1秒間隔で4件の処理要求が到着した場合、
全ての処理が終わるまでの時間は、

  • 多重度が1のとき
  • 多重度が2のとき

で何秒の差があるか。

ア 6
イ 7
ウ 8
エ 9


解答

イ:7秒


解説

この問題のポイントは以下です:

  • タスク処理時間は常に4秒
  • リクエストは1秒間隔で到着(0秒、1秒、2秒、3秒)
  • 多重度=同時に処理できるタスク数

ケース①:多重度 = 1(直列処理)

1つずつ順番に処理する場合です。

タスク開始時刻終了時刻
104
248
3812
41216

👉 最後の終了時刻:16秒


ケース②:多重度 = 2(並列処理)

2つ同時に処理できます。

時系列で整理

時刻0:タスク1開始
時刻1:タスク2開始
時刻2:タスク3到着(待機)
時刻3:タスク4到着(待機)
時刻4:タスク1終了 → タスク3開始
時刻5:タスク2終了 → タスク4開始
タスク開始時刻終了時刻
104
215
348
459

👉 最後の終了時刻:9秒


差の計算

16秒(多重度1) − 9秒(多重度2) = 7秒

👉 答え:7秒


問題の用語解説

多重度(Concurrency)

同時に処理できるタスク数のこと

  • 1:1つずつ処理(直列)
  • 2:2つ同時に処理(並列)

タスク処理時間

1つの処理にかかる時間
この問題では常に 4秒固定


待ち行列(キュー)

処理待ちのタスクが並ぶ場所
並列数を超えたタスクはここで待つ


体系的位置づけ

この問題は以下の分野に属します:

  • コンピュータシステム
    • OS(オペレーティングシステム)
      • タスク管理
      • スケジューリング
      • 待ち行列理論(M/M/1など)

👉 実務では

  • Webサーバの処理能力
  • データベースの同時接続数
    などに直結する重要な考え方です。

今回の問題の重要ポイント

✔ 並列処理は「待ち時間」を大きく減らす
✔ 到着タイミング(1秒間隔)が重要
✔ 処理時間が同じでも「多重度」で全体時間が変わる


まとめ

今回の問題では、

  • 多重度1 → 16秒
  • 多重度2 → 9秒
  • 差 → 7秒

となりました。

👉 ポイントは「並列処理による効率化」です。

この考え方は、

  • サーバ設計
  • システム性能改善
  • クラウド構成

などにもそのまま応用できます。


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