目次
はじめに
今回も、応用情報技術者試験の過去問を解いていきます。
今回のテーマは「マルチプロセッサの性能」と「性能の上限」です。
単純にCPUを増やせば性能が無限に上がるのか?
という、実務にもつながる重要な考え方が問われています。
問題
1台のCPUの性能を1とするとき、そのCPUを n 台用いたマルチプロセッサの性能 P は次式で表される。
ここで、a はオーバーヘッドを表す定数である。
例えば、a = 0.1、n = 4 のとき、P ≒ 3 となる。
このとき、n をいくら大きくしても P には上限がある。
a = 0.1 の場合、P の上限はいくらか。
選択肢
- ア:5
- イ:10
- ウ:15
- エ:20
解答
イ:10
解説
■ ステップ①:nを無限大にする
この問題のポイントは「上限」を求めることです。
つまり、
👉 n → ∞(無限大)としたときのPを求める
という問題です。
■ ステップ②:式を整理する
元の式:
分母を展開:
■ ステップ③:nで割る
ここで分母・分子をnで割ると:
■ ステップ④:n → ∞ にする
よって:
■ ステップ⑤:値を代入
■ 結論
👉 性能の上限は 10
問題の用語解説
■ マルチプロセッサ
複数のCPUを使って処理を高速化する仕組み。
■ オーバーヘッド(a)
CPUを増やしたときに発生する「無駄なコスト」。
例:
- CPU間の通信
- 同期処理
- ロック処理
👉 CPUが増えるほど、この影響が大きくなる
■ 性能の上限
CPUを増やしても、それ以上速くならない限界値。
体系的位置づけ
この問題は以下の分野に属します。
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| 大分類 | コンピュータシステム |
| 中分類 | プロセッサ |
| 小分類 | 並列処理・性能評価 |
今回の問題の重要ポイント
■ ポイント①:CPUは増やせば無限に速くなるわけではない
→ オーバーヘッドが必ず存在する
■ ポイント②:上限は「1/a」で決まる
👉 覚えるべき重要式:
| 内容 | 式 |
|---|---|
| 性能の上限 | 1 / a |
- IPA 独立法人 情報処理推進機構 応用情報技術者試験 過去問 https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/index.html

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