新聞記事から考える 5:英会話学校と景表法違反

新聞記事から考える

 とある英会話学校に対し、景表法違反にあたるとして措置命令が出たらしい。

 どうやら「キャンペーン0円!」と大きく打ち出していたが、そもそも普段から入会金を取っていなかった、というオチである。まるで「今だけ無料!」と宣伝している試食コーナーに行ったら、「あ、いつも無料です」と言われたようなものだ。思わず、「じゃあ何が今だけなの?」とツッコミたくなる。

 景品表示法、略して景表法とは、簡単に言えば「誤解させるような宣伝をしてはいけませんよ」という法律である。お得そうに見えて実はそうでもない——いわば“広告のエアマット”のようなものを弾く仕組みである。たとえば「今だけ半額!」と書かれていても、実は常に半額だったり、「残りわずか!」と煽っておきながら、倉庫に山ほど在庫があったりするケース(こういうのを有利誤認表示という)。そうした“お得っぽさの演出”が行き過ぎると、景表法の網に引っかかるわけだ。

 この英会話学校も、「特定期間内に申し込めば得をする」と見せかけたのが問題となった。人は“限定”という言葉に弱い。「今だけ」と言われると、なぜか財布の紐がゆるむ。まるで「今日だけ晴れます」と言われたら洗濯機を回してしまう主婦心理のようなものだ。

 それにしても、景表法違反というのは、思っているより身近に潜んでいる。私のブログも他人事ではない。もし「期間限定!この記事を今読むと人生が変わる!」なんて書いたら、誇張広告として怒られるかもしれない。もっとも、人生が変わるほどの文章を書けるなら、それはそれで大ニュースである。

 法律は堅苦しいようで、意外と日常と地続きである。景表法を守るとは、つまり「誠実な伝え方を心がけること」なのだ。私のブログも、読者に誤解されないように、そして笑って読んでもらえるように、今日も慎ましくキーボードを叩く所存である。

参考情報
2025/10/18  日本経済新聞:英会話NOVAに措置命令 消費者庁、有利誤認表示で

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