新聞記事から考える 31:温暖化の影響、サンゴはどうなるのか

新聞記事から考える

 地球温暖化による悪影響について言及した記事である。

 記事によると、海水温度の上昇により、熱帯地域のサンゴの90%が死滅の危機にあるという。

 サンゴが温暖化によって危機に瀕しているという話自体は、私が学生のころから何度も耳にしてきた。だが、毎年のように似たような話題が出るということは、裏を返せばサンゴの減少が着実に進んでいる証拠なのだろうか。

 さらに記事によれば、サンゴの減少は後戻りできない段階、つまり「回復がほぼ不可能」なところにまで至っている可能性があるという。

 サンゴが減れば、海の生き物たちは住処を失う。つまり海の中で大家さんをしていたサンゴが破産してしまい、「入居者全員立ち退き」という悲劇が起こるわけである。当然のことながら、漁業にも深刻な影響が出る。サンゴ礁を失った海は、まるで棚が全部空っぽになったスーパーマーケットのようになる。漁業者にとっては、「今日の仕入れゼロです」という絶望的な状況が現実になるかもしれない。それが繰り返されれば、経済への打撃は計り知れない。

 地球は我々の住むただひとつの星であり、替えが利かない。いくらAIが発達しようが、宇宙旅行が進歩しようが、「地球の代わりに別の惑星に引っ越す」という壮大な計画は、まだまだSFの域を出ない。だからこそ、今の段階でできることをやっていくしかないのである。サンゴの声なきSOSを無視していると、気づけば我々の生活も同じように「後戻りできない状態」になりかねない。

 以上のような状況を踏まえれば、温暖化を防ぐための方策が求められるのは疑いようもない。サンゴを守ることは、単に海の景観を守るだけでなく、海の生態系、ひいては我々の経済・生活を守ることにつながるのである。

参考情報

2025/11/30  日本経済新聞:温暖化で「臨界点」越え迫る サンゴ死滅、陸の生態系も打撃

コメント

タイトルとURLをコピーしました