ウーバーが“荷物版ウーバーイーツ”とも呼べそうな、個人間の荷物輸送サービスを始めるらしい。
聞いた瞬間、「あれ、郵便局でよくね?」と一瞬よぎったが、どうやら仕組みが根本的に違う。最大の違いは、集積所を経由しないという点である。つまり、手紙や荷物が全国各地の秘密基地のような物流センターを渡り歩くことなく、配達員がそのまま直行してくれるわけである。
通常、郵便物というのは、一度ポストに投函された瞬間、まるでRPGのキャラクターが長い冒険に出るかのように、区分局だの集配局だのを巡っていく。
だが、ウーバー式の輸送では、配達員が“あなたの荷物の専属騎士”のごとく、ダイレクトに届けてくれる。手紙だと1日以上かかるところ、ウーバーなら早ければ30分、とかもありえる。30分といえば、カップ麺なら10杯作れるし、ドラマなら1話も終わらない時間である。その短時間で荷物が届くのだから、もはや瞬間移動に片足突っ込んでいると言ってもよい。
さて、このサービスのニーズがどれほどあるのかは未知数である。ウーバー自身は、誕生日プレゼントやお礼のギフトとしての利用を例示している。確かに「しまった!今日だった!」という誕生日のうっかり事件は人類が太古から引きずっていることであり、そういうときに“30分で届けるプレゼント便”は救世主になりうる。そんなシチュエーションがあればの話だが…。
また、個人的に思うニーズとしては、お弁当を忘れた高校生のケースもありそうだ。朝、慌ただしく家を飛び出したあと、「今日に限って購買が休み!」という不幸の連鎖を引き起こした場合、親がウーバーで弁当を届ける…なんて未来もありえる。ただし学校側が「いや、それはダメです」と門前払いする可能性は高い。“校則”が大きな壁となりそうだ。
しかしこのサービス、万能ではない。
まず、集荷場所から13km以内という距離制限がある(2025年11月19日時点)。なんか微妙な数字である。BLEACHで出てくる斬魄刀の伸びる長さを参照にでもしたのだろうか?
さらに、送れるものは1万円までの品物に限られている。高級ブランドの財布や最新ガジェットを気軽に送れるわけではない。「これ、絶対に落とさないでくださいね…」と頼みごとをするタイプの品は対象外。どちらかというと「今日必要だったUSBケーブル」「会社に忘れた資料」「うっかり持って帰ってしまった家の鍵」など、日常の“そこそこ大事だが超高価ではない物”が領域である。
とはいえ、もし使う機会があれば、試してみたいサービスである。試したら、レビューもしてみたい
参考情報
2025/11/28 日本経済新聞:近距離で個人間の荷物配達 ウーバー、22都道府県で
Uberプレスリリース:Uber Japan、即時宅配便「Courier(クーリエ)」を22都道府県で提供開始の最新ニュース | Uber ニュースルーム

コメント