新聞記事から考える 23:日本郵政への提案、謎のイギリスファンド

 イギリスのファンドが、日本郵政の不動産資産を切り出す提案をしているらしい。なんとも大胆な話である。切り出す、と聞くと、巨大な木材を小さくカットするイメージを思い浮かべるが(そんなわけない)、実際には「売り出す」あるいは「レンタルに出す」という、そんな感じの意味なのだろう。

 とはいえ、日本郵政の不動産資産といえば、全国津々浦々に広がる土地や建物、商業施設(KITTEなど)がある。それをどう料理しようというのか、想像するとワクワク半分、不安半分である。

 そしてこの提案を持ち込んだのが、イギリスのファンド「パリサー・キャピタル」である。少し調べてみたのだが、あまり情報が出てこない。まるで忍者のように煙の中に姿を隠しているかのごとく、存在感はあるのに詳細がつかめない。京成電鉄にもいろいろと提案をしているらしいが、具体的に何をしているのかは霧の中である。やはり欧州のファンドというのは、ミステリアスな雰囲気を漂わせるのがお好きなのだろうか。

 日本郵政は今後どんな手を打つのだろうか。資産を売り出して財務を引き締めるのか、それともそのままにするのか…気になるところ。

 いずれにせよ、日本郵政は巨大企業である。象が方向転換するように、一歩踏み出すだけでも地面がドスンと揺れる。その大きな足音が、今回のパリサー・キャピタルの提案によってどちらへ向かうのか、今後の動向に注目したいところである。投資ファンドのイギリス紳士が持ち込んだ一枚のカードが、果たしてどんなストーリーを生み出すのか──今後の展開を楽しみに待ちたい。

参考情報

2025/11/20  日本経済新聞:日本郵政に不動産切り出し提案

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