東京でデフリンピックが開催したらしい。
正直、ニュースを聞いた瞬間、「あれ、オリンピックの親戚みたいなやつだっけ?」と、遠い親戚が突然法事に現れた時のような軽い戸惑いを覚えた。しかし調べてみると、これは立派な国際大会であり、しかも歴史もかなりある格式高いイベントなのである。
デフリンピックとは、デフ(deaf)、つまり「耳の聞こえない人」のためのオリンピックである。参加条件として、「聞こえる一番小さな音が55デシベルを超えていること」と定められているらしい。55デシベルとは車の騒音レベルの音である。
この条件、一読したとき分かりにくいとと感じたので補足する。当たり前だが、大きな音であれば聞こえる。その音をだんだんと小さくしていって、「聞こえない」感じた音量が55デシベルより大きい人が、このデフリンピックに参加できるのである。
ここで気になるのが、よく耳にするパラリンピックとの違いである。パラリンピックは体や視覚など、幅広い障害を対象としているが、デフリンピックは聴覚障害専門の大会である。両者は似ているようで違う。兄弟に見えて、実は育った環境も性格も全然違うタイプなのである。
では、なぜ統合されないのか。どうやら歴史的背景が異なるらしい。もし急に統合しようものなら、「今さら部署を一緒にされても困りますよ」と会議室で意見が割れそうな雰囲気すらある。そんな事情もあってか、両者は別々の道を歩んでいるのである。
今回の開催をきっかけに、もっと多くの人にデフリンピックが知られ、スポーツの多様性が広く理解されるといいなと思う。
参考情報
2025/11/16 日本経済新聞:高市首相が開会式出席 デフリンピック(短信)
デフリンピックとは:デフリンピックとは | TOKYO FORWARD 2025

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