自動車で有名なジャガーが、サイバー攻撃により4000億円の損失を出したそうだ
4000億円と聞くと、もはや想像の彼方である。私の財布から4000円抜けても「え、いつの間に?」とざわつくのに、桁が8つも違う。もはや国家の一大プロジェクト級の金額である。
今年の8月末に攻撃を受け、10月上旬まで生産ラインがストップしたらしい。自動車工場が動かないというのは、ちょうど巨大な象が昼寝を決め込むようなものである。象が寝たら誰も起こせないし、工場が止まったら車もひとつとして生まれない。再開しようとしてもすぐには動けない。その停止期間に積み重なった損害が、あの4000億円というわけだ。実に恐ろしい。
ジャガーはイギリスの会社である。日本でも街を走っている姿をよく見かけるし、販売店もちらほら存在する。あの洗練されたデザインの車が、まさか見えない敵──つまりサイバー攻撃──に足をすくわれるとは…
では、もし日本のトヨタが同規模の攻撃を受けたらどうなるのだろうか。日本経済に大ダメージなのは間違いない。なにせ街を歩けばトヨタ車を見ない日はない。トヨタが止まるというのは、もはや「日本の血流が止まる」と言っても過言ではない。
インターネットは確かに便利な存在である。買い物もできるし、旅行の予約もできるし、なんなら夜中に急に気になった「ハリネズミの寿命」とか「発泡スチロールはなぜ軽いのか」といった疑問も一瞬で解決してくれる。しかし便利の裏には必ずリスクが潜んでいる。まさにメリットとデメリットが常に綱引きをしている状態である。
ただし、だからといって「よし、明日からインターネットなしの生活に戻ろう」と言える人は、ほぼ仙人である。現代ではネットがなければ仕事も生活も立ち行かない。もはや酸素に匹敵するレベルのインフラである。
結局のところ、我々はこの便利な世界を維持しつつ、悪意あるサイバー攻撃から身を守る術を磨かねばならない。たとえるなら、最新のスマホを手に入れてウキウキしつつ、落として割らないように頑丈なケースをつけるようなものだ。インターネットもシステムも、使わない選択肢はもうない。ならば、強固な防御を身につけて、うまくつきあっていくしか道はないのである。
参考情報
2025/11/16 日本経済新聞:ジャガー被害、英経済に影、サイバー攻撃、1カ月生産停止 4000億円損失、成長下振れ

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