応用情報技術者試験過去問を解いてみた R6年度 春期 問11

はじめに

今回も、応用情報技術者試験の過去問を解いていきます。
今回は「圧縮データの転送と展開」に関する問題です。

一見シンプルな計算問題ですが、
👉 どのサイズを基準にするか
👉 処理が同時かどうか

この2点を正しく読み取れるかが重要です。


問題

15Mバイトのプログラムを圧縮してフラッシュメモリに格納している。
プログラムのサイズは圧縮によって元のサイズの40%になっている。

  • フラッシュメモリ → 主記憶 転送速度:20MB/秒
  • 1MBに圧縮されたデータの展開時間:0.03秒
  • 転送と展開は同時に行われない

このとき、主記憶に展開されるまでの時間は何秒か。

ア 0.48
イ 0.75
ウ 0.93
エ 1.20


解答

ア:0.48秒


解説

全体の流れ(図で理解)

[フラッシュメモリ]
↓(転送)
[圧縮データ(6MB)]
↓(展開)
[元データ(15MB)]

👉 処理は「転送 → 展開」の順番で実行される(同時ではない)


① 圧縮後サイズを求める

項目
元データ15MB
圧縮率40%
圧縮後6MB

計算:

15 × 0.4 = 6MB

② 転送時間を求める

項目
転送量6MB
転送速度20MB/秒
転送時間0.30秒

計算:

6 ÷ 20 = 0.30秒

③ 展開時間を求める(ここが最重要)

問題文より:

👉 「1MBに圧縮されたデータの展開」

つまり:

👉 展開時間は「圧縮後データ基準」

項目
データ量6MB
展開時間0.03秒 / MB
合計0.18秒

計算:

6 × 0.03 = 0.18秒

④ 合計時間

問題文より:

👉 転送と展開は同時に行われない

したがって単純に加算:

処理時間
転送0.30秒
展開0.18秒
合計0.48秒

問題の用語解説

圧縮(Compression)

データサイズを小さくする技術。
ストレージ容量削減や転送効率向上に使われる。


展開(Decompression)

圧縮されたデータを元に戻す処理。
CPUによる計算処理が必要。


転送速度

データが移動する速さ。
単位:MB/秒


体系的位置づけ

この問題は以下の分野に属します:

  • コンピュータアーキテクチャ
  • 記憶装置とI/O性能
  • 処理時間の見積もり

特に重要なのは:

👉 「処理時間を構成要素ごとに分解する力」


今回の問題の重要ポイント

✔ ポイント①:サイズの使い分け

処理使用するサイズ
転送圧縮後(6MB)
展開圧縮後(6MB)

👉 「元サイズ15MB」を使ってしまうと誤答になる


✔ ポイント②:問題文の日本語を正確に読む

👉 「1MBに圧縮されたデータの展開」

この一文がすべてを決める


✔ ポイント③:同時処理かどうか

条件計算
同時max(大きい方)
非同時足し算

👉 今回は 非同時 → 足し算


✔ ポイント④:試験の典型トラップ

この問題のよくあるミス:

  • 展開を15MBで計算してしまう
  • 同時処理と勘違いする

👉 どちらも引っかけポイント


まとめ

この問題の本質は、

👉 「どのデータサイズを基準にするかを見抜くこと」

です。

重要ポイントを整理すると:

  • 圧縮後サイズを使う(6MB)
  • 展開時間の基準を正しく読む
  • 同時実行でない → 加算

この3つを押さえれば、確実に得点できます。


参考情報

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