新聞記事から考える 11:最大50年!? 地方銀行の新たなチャレンジ

新聞記事から考える

 伊予銀行が住宅ローンの返済期間を最大50年に延長するらしい。

 伊予銀行といえば、みかんと道後温泉で知られる愛媛県の地元銀行である。そんな温暖な気候の中で「ローンも長く温かく包みます」と言わんばかりのニュースだ。
 
 しかし50年である。半世紀だ。もし30歳で借りたら完済が80歳。もう、ローン完済の瞬間には「年金でようやく払い終えました」と感無量になっているかもしれない。人生の半分を銀行と二人三脚で歩むわけで、もはや銀行は親友、つまり「ずっ友」のような存在になる。途中で引っ越しすれば「長年連れ添ったのに…」と別れが惜しくなるレベルである。
 
 なぜそんな超ロングスパンが可能になったのか。おそらく平均寿命の延びを考慮した結果だろう。よく言われるのが「住宅ローンは35年」である。だが今や100歳時代である。人生が延びればローンも延ばせる。そういう考えがあったのだろう。
 
 借入期間が長ければ、1か月あたりの返済額は少なくなる。これは確かに借り手にとって大きなメリットだ。30年ローンと50年ローンを比較すれば、月々の負担が数万円単位で変わることもある。財布に優しいが、一方ではトータルではどうなる?という懸念はある。返済総額を見た瞬間に「短期間で借りた方が良いかも…」となる可能性もあり得るかもしれない。
 
 もっとも、あくまで“最大”50年である。実際にはそこまで長く設定する or 設定できる人は多くないだろう。しかし銀行としては、「そんな選択肢もありますよ」という安心感を与える意味が大きいのだろう。
 
 伊予銀行の試みは、単なる住宅ローンの延長ではなく、時代の延長線上にある「人生100年時代」の象徴ともいえる。人類の進歩があったからこその新サービスである。もっと先には「返済期間70年」なんてものが出てくるかもしれない。



参考情報
2025/10/24  日本経済新聞:伊予銀、住宅ローン最長50年に延長

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